好きなこと
私は、考えることが好きだ。
カフェに入り、注文をすませ、席につく。
周囲の客を見回す。
高齢のおばあさんが1人、座っていた。
ひとりなのかな〜と思っていると、娘らしき人が飲み物を持って現れた。おばあさんは「ありがとう」と言っている。2人連れだったのか。
その後、娘らしき人はまた席を離れ、次はトーストを持って帰ってきた。おばあさんは、またありがとうと言った。はっきり聞こえる声で言っていた。素敵だなぁと思った。近しい距離の人に、しっかりと感謝の気持ちを言えることが。私は恥ずかしがって、そのような気持ちを言えないときがある。日常で、ふと内省させられた場面だった。
人と話した訳でもなく、見えていた景色から考えていただけだが、こんな感じでぼーっと考える時間が後になってみて好きだなぁなんて思ったのでした。
今いるカフェはドトール。住んでいるところから1駅乗った駅ナカにあった。どうしてもふわっサクッのサンドイッチが食べたくて。頼んだパストラミサンドは美味しかった。だけど、理想のふわっサクッにはあと少しだけ、届かない…
高田馬場にある、バインミーに使われているパンが食べたい。ほんのり口腔内を痛めるけど、美味しいのだ。
美味しいものを食べたい欲求がある内は、元気だと思う私であった。
生きやすい社会
どんなんだろう…
思ってることを気兼ねなく言えるとか。
仕事辞めたいこととか、しんどいこととか言い合える環境て気持ちが楽だなと思う。
辞めたいっていったらもう取り返しがつかなくなるとか嫌だなー。
人間の気持ちなんて変わりやすいということを前提に話せる人達と一緒にいれるのって、私にとっての幸せなんだと感じる。
あ〜、幸せだなぁ〜。職場の人みんな好き。
反対意見
反対をされると落ち込む自分がいました。
なぜ落ち込むのか。
周囲の人にも賛成してほしいと思っていたから。そうじゃない場合に傷ついていた。
では、そもそも周囲の人の賛成は必要なのか?
今は、必要なかったと思います。
他者に賛成してもらえないと動けないとか、できないとか心のどこかで思っていたんです。
でもそうじゃないなって思って今の道を選んだ。
それなのに、同じことを繰り返そうとしていた。
誰かに反対されたからという理由で自分の好きなことをやめようとしていた。
涙はずっと溢れて止まらなくて、どうしたらいいのか、わからなかった。
泣いていたら仕事ができない。
電車にも乗れない。
地味に困った。
なんでこんなに涙が出るんだろう。
私は今してることが好きで、一緒にやってる人達も好きで、いまいる環境も好きで。ふとした時に幸せを感じている。
今はまだやめる時じゃないんだろうなと感覚的にわかって、そう思った時に涙がとまった。
不思議なもので、それから涙が出なくなって、平穏に日常生活が送れるようになった。
身体は正直だと言うが、それは本当だと私は思います。
身体の声に耳をすませて、他者と自分を分離して考える。
そうすると、少しずつ、自分は何が好きで何が苦手なのかが分かるようになる気がする。
今は誰になんと言われようと自分の人生の選択は自分で決めると改めて決めています。
それは本当にしたいこと?
そう問いかけながら生きていこうと思っています。
人間失格 太宰治と3人の女たち
平日にお休みをいただき、何しようかな〜と思っていたところに知り合いからおもしろかったよ!と勧められたので早速見に行きました!
はじめはてっきり人間失格が映画化されたのかと思っていたのですが、どうやらそうじゃないみたい…
人間失格ができるまでを描いてるとのこと。面白い!
しかも監督は蜷川実花さん!彼女の極彩色の世界観、好きなんですよね〜
さくらんもヘルタースケルターも見ました。でもちょっと前すぎてあまり覚えてない…
映画は1人で見るのが好きです。気が楽なんだよな〜
普段は贅沢しませんが、映画のときは必ず映画館のフード、ドリンクを購入します。今日はブランチな時間だったのでホットドックとミルクティ。
席は基本的に最後列。スクリーンのど真ん中がよいですね。両サイドに人がいないのが理想だけど、この日はすでに埋まっていて最後列中央からやや右よりに着席。高齢の男性や大学生くらいのカップル、女性ひとりもちらほら。
長い予告が終わりようやく本編スタート!
海で心中しようとしている太宰と女性。
手首を結んだ赤い紐がほどけてしまい、ふたりは離れてしまう。女性は最後に「けんじ〜〜!!」と叫び沈んでしまう…
ん…??
けんじって誰だよ!っというところからスタート。クスッと笑っちゃいました笑
この作品には3人の女性が登場します。
美知子さん。
静子さん。
富栄さん。
三者三様の人柄です。
美知子さんは、太宰の正妻であり、太宰が唯一心を許した人だったのかと。お母さんみたいに服を着せるところが印象的。夜遅く遊んで帰ってきた太宰が、気づいて欲しいみたいに大声を出したりして気をひこうとしてました。美知子さんは、太宰が天才であると信じながらも彼の作品を褒めることはなかったそうです。
褒めると調子にのってしまうと思っていたのかな?そこが私は分からない。
静子さんは、「人間は恋と革命のために生まれてきた」と言います。そして、太宰はその言葉に感銘を受け、静子さんの日記をもとに斜陽を書いて大ヒット。愛のない結婚生活より恋してたいのと言う彼女は、太宰の執筆のためにめっちゃ協力します。彼の子を妊娠しても、恨みつらみも言わず。むしろ欲しいものを与えてくれて感謝みたいな感じ。
富栄さんは、思うに地雷女子!
なんてったって最後、もしかしたら生きようとしていた太宰と心中してしまうんだから!
女の恐ろしさを感じましたね。でも、ある意味強さなのかもとも思います。欲しいものは手に入れるという有無を言わさぬ強い意志みたいなもの。
見終わって、感じたのは清々しさでした。
太宰亡き後の美知子さんは晴れた青空の下、洗濯物をほし。
静子さんは、斜陽のもとになった自分の日記を自分の名前で出版。赤ちゃんもすくすく育ってました。
これは太宰の「人間失格」ができるまでのストーリーだけど、裏には女性の強さが表現されていたように思います。
彼の才能を最後まで信じて、信じた自分を信じていた。
誰のせいにするでもなく、自分の足で歩いている彼女たち。
そんな映画だったなと感じました。
まだ見てないという方はぜひ!
あの色、描写、音はスクリーンで見るべき!
オススメですー!
小学生の頃から、気に入った映画はパンフレットを購入しています。
この映画のパンフも買っちゃいました。役者さんたち、監督、関わった人たちの話が聞けるのは面白いです!